イベントタイトル | 第4回 JEES教育シンポジウム |
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日程 | 2016年6月12日(日)13:00~17:00(開場12:30) |
テーマ・内容 | 教師力をつけよう,若手教師たち! 『子どもが主体的に学ぶ算数』とは何か? |
場所 | ホテル椿山荘東京 プラザ5F オリオン |
定員 | 150名(無料) |
内容 |
12:30~ 受付開始 13:00(20分) 開会のことば 柳瀬 修 (NPO法人全国初等教育研究会 理事長) 13:20(60分) 基調講演「子どもが主体的に学ぶ算数とは?」 坪田 耕三先生 (青山学院大学教育人間科学部教授・早稲田大学非常勤講師) 14:20(10分)休憩 14:30(70分) パネルディスカッション 「主体的に算数を学ぶ子どもを育てる教師力」 司会進行 柳瀬 泰先生 (三鷹の森学園三鷹市立高山小学校 校長) パネラー 羽中田 彩記子先生 (荒川区立第一日暮里小学校 校長) 門田 剛和先生 (三鷹の森学園三鷹市立高山小学校 主任教諭) 盛山 隆雄 (当法人 理事・筑波大学附属小学校 教諭) 15:40(15分)閉会のことば 森 達也 (当法人 副理事長) 15:55(5分) 交流会場へ移動 16:00(60分)JEES会員交流会 【シンポジウム終了後】 JEES会員交流会 (軽食つき) |
主催 | 【主催】JEES 【協力】株式会社教育同人社 |
6月12日(日)、NPO法人全国初等教育研究会(JEES)は、「教師力をつけよう,若手教師たち!~『子どもが主体的に学ぶ算数』とは何か?~」と題して、第4回JEES教育シンポジウムを開催。定員を超える230名以上の参加者で席が埋まりました。
冒頭、NPO法人「全国初等教育研究会」柳瀬修理事長による挨拶では、“あなたの「授業力」はいま何点?”と題し、配布された“授業力を確かめる4つの視点”のプリントを元に、今一度授業の方法を顧みることが大切だと話がありました。
第一部では、「子どもが主体的に学ぶ算数とは?」をテーマに、青山学院大学教育人間科学部教授、坪田耕三先生による基調講演が行われました。講演の中では、“公式を覚え、当てはめて結果を得る「覚える算数」”から、“なぜ?と疑問をもつ「考える算数」”へ移行するための提案がなされました。
その一例として、坪田先生の提唱する「ハンズオン(学習材を用いた具体的な作業)」のアプローチとして、折り紙を使いながら正三角形の面積公式「底辺×高さ÷2」を発見していくワークが行われ、身近なものを使いながら子どもの記憶に残していくことの大切さを説かれました。参加者の皆さんは熱中して作業をされていました。
第二部では、「主体的に算数を学ぶ子どもを育てる教師力」と題したパネルディスカッションを行いました。司会進行役に、三鷹の森学園三鷹市立高山小学校の柳瀬泰校長先生、パネラーとして荒川区立第一日暮里小学校の羽中田彩記子校長先生、三鷹の森学園三鷹市立高山小学校の門田剛和先生、JEES理事であり筑波大学附属小学校の盛山隆雄先生の3名が登壇されました。
まずは柳瀬泰先生が学習指導要領の改訂のポイントを説明。なかでもアクティブ・ラーニングについて「“主体的、協働的”と理解していたが、改訂では“対話的、主体的で深い学び”という3つの視点だとされている」と解説されました。
それを受けて門田先生は「いい授業というのは子どもが主体となっている」と展開。さらに羽中田先生からは、「子どもの身の回りのものに問題を置き換える工夫によって、子ども自身が“解決したい”という気持ちを引き出すことが主体的な学びにつながる」との発言がありました。盛山先生は「子どもが主体的になれない理由は、結果(正解)を求められる現場だからでは。プロセスを議論する、わからない子が困り具合を発信し、それをみんなで解決するといった授業にしていくことが望ましい」と述べられました。
その後は「公開指導案検討」として、門田先生が実際に自校で行う予定の公開授業の指導案を会場に配布。門田先生の解説を元に、子どもたちがよりアクティブになる算数授業にするための修正案を、参加者・パネラー全員で作成していくという面白い企画が展開され、活発な意見交換が行われました。
シンポジウム終了後は、本日ご登壇いただいた先生方ならびにJEES理事の先生方と、軽食を交えたJEES会員交流会を開催。さらに積極的な意見交換が行われました。
終了後のアンケートでは、「折り紙を使った体験はとても楽しく、また数学の不思議さを教えていただけた」「明日やってみよう!と思えることが沢山あった」「課題の設定次第で、こうも授業が変わるのかと実感できた」と沢山の先生方から感想をいただき、充実した内容であったと言えそうです。
JEESでは、今後も若手教師を応援する講座・シンポジウムを開催していく予定です。
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